Specialスペシャル

戦姫絶唱シンフォギアAXZ スペシャルリレー対談 01

『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』のキャスト&スタッフ陣によるリレー対談を本ウェブサイト限定で公開!

第1回は、立花 響役の悠木 碧さんと小日向 未来役の井口 裕香さんが登場。山あり谷ありだった過去シリーズを振り返っていただきつつ、いまやラブラブ状態の(!?)『AXZ』に感じることを語ってもらいました。

『シンフォギア』の根っこには“愛”がある!

――『AXZ』のお話を伺う前に、第1~3期までの響と未来の関係性を総括していただきたいと考えています。本当にこの二人にはたくさんのドラマがありました。

悠木 付き合ってから結婚するまでの道のりだったなと思います(笑)。

井口 第1期で付き合って、『G』で喧嘩して仲直りして、『GX』で結婚、そして『AXZ』は結婚して1年くらい経ったって感じだよね。それくらい落ち着いた関係性になったなと思います。

悠木 今の二人の間には安心感と信頼感がありますよ。

――『G』で二人が戦ったことがやはり大きなターニングポイントという認識でしょうか?

井口 未来にとってはそうですね。響を信じて、大人しく待っている自分でありたいと思いながらも、不安や心配から響のために戦いたい、守りたいという気持ちが膨らんでしまった。でも響に救われたことで、改めて自分は響にとっての陽だまりであると実感できて、響のことも自分のことも信じられるようになったのかなと思います。それ以降は「ここにいて大丈夫、待っていて大丈夫」という境地なので、響がどこに行こうが「行ってらっしゃい」と胸を張って背中を押せるようになりました。

悠木 響はちょっと鈍感なので、未来を陽だまりだと思いながらも、その思いには気づけなかったんです。「そんなに困ってたの!? ごめん!」という感じです(笑)。他人どころか、自分すら顧みない子なので。この一件ですごく反省したと思いますし、自分が大事にされていること、自分には守るべきものがあることをちゃんと考えられるようになったと思います。

井口 響はいろんな人と向き合ってきたから、未来もそのうちの一人かなと思っていたけど……。

悠木 響にとっても未来との戦いが一番大きな出来事です。それまでの響は当たって砕けろ精神で上手くいっていたんですけど、未来を前にしたことで、ただ殴り合うだけではダメだと気付かされたんです。新たなアプローチで人と向き合えるようになったのは、未来のおかげだと思います。

――当時の収録は覚えていますか?

悠木 音響監督さんから「叫んでください、でも歌にはしてください」というディレクションをいただいて、「何を言っているんだ!?」と思った記憶があります(笑)。でも、完成した映像を見て、「これが『シンフォギア』なんだ」と思わされたんです。それくらいエモーショナルな話数でした。

井口 どの話数も熱かったけど、とりわけ熱かったもんね。

悠木 未来が神獣鏡を纏ってくれなかったら響は変われなかったと思いますし、未来の愛情に救われたなと感じました。『シンフォギア』って力づくで視聴者を納得させる場面が多いと思うんですけど(笑)、このシーンは力づくでありつつも、ドラマでもすっと納得させられました。

井口 私は「みんな歌ってるなー」と他人事に思っている中での歌唱だったので、訳もわからずという感じでしたね。改めてあおちゃん(悠木)をはじめ、メインキャストの皆さんのすごさを思い知らされました。

――そして『GX』では、お二人がお話しされたように響と未来の信頼関係は揺るぎないものになりました。

悠木 未来には正妻の余裕が感じられました(笑)。

井口 響は、歌えなくなったり、お父さんの件で悩んだりという壮絶なエピソードが多かったけど、二人の関係は安心して見られたよね。

悠木 やっぱり未来の存在が大きかったです。どんなに心と体がボロボロになっても、未来は絶対に裏切らないという安心感があったから響も前向きでいられたんだと思います。歌えなくなったときに復活させてくれたのも未来ですし、さすが奥さんは一番わかってるって感動しました(笑)。

井口 歌とバトルが魅力の『シンフォギア』ですけど、その根っこには愛があるんだなと改めて気付かされたのも『GX』でした。未来と響だけでなく、いろんな愛の形がシリーズを重ねるごとに濃くなっていくのを見られるのはとても幸せです。

隠し事をしないという二人の約束がついに果たされた

――いよいよ第4期となる『AXZ』がスタートしましたが、第1話の冒頭から二人の仲睦まじい姿が見られました。

井口 バトルがメインの第1話で、未来と響の関係性がわかりやすく描かれていたのが嬉しかったです。面白かったのは響を見送るシーンで、台本のト書きに「見送る未来の顔が明るくなる」と書かれていたことですね。いやぁ、乗り越えましたねぇ(笑)。

悠木 大人になりました!

井口 今までのことがあったからこそ、余計にほっとしたというか。未来がどっしり構えていてくれたので、私も安心してアフレコに臨めました。

悠木 『シンフォギア』にはいろんなカップリングがありますけど(笑)、この二人はいよいよ完成された気がします。冒頭からラブラブでしたし、実はいま録っているこの先の話数でもまだラブラブしていますからね。

井口 確かに『AXZ』は二人の関係性がごちゃごちゃしそうな予兆はまったくないよね、今のところ。『シンフォギア』なのでどうなるかはわかりませんけど、『G』のときのような不安感はまったくないです。

悠木 穏やかな未来を見ているとこっちまで幸せになってきます。

井口 ね! この先、未来には珍しく長いモノローグもあるので、楽しみにしていただきたいですね。「こんなに響を思っているんだよ」という未来の気持ちがわかると思います。

――第3話ではクリスのことで悩む響を未来が気遣う場面もありました。

悠木 響は未来の大人の察し力に甘えすぎですよ!

井口 それはお互い様かも。未来も「響なら仕方ない」という甘やかしがあるから(笑)。

悠木 いいコンビですよね。でも、響には少し成長したなと思ったところがあったんです。未来には隠し事をしないという約束をちゃんと守っていたんですよ! 

井口 これは未来も嬉しかったと思うよ。響の心の整理を手伝いたいと思っているし、単純に大切な人が何を考えているのか知りたいという気持ちもあるから、やっと言ってくれたってホッとしたと思う。

悠木 響の悩み自体も、これまでと少し違うと思いました。今までは人間関係だったり、過去だったり、悩みの中心は自分だったんです。それが今回はクリスちゃんの力になりたいという、誰かのための悩みに変わっていて。クリスちゃんの問題はありますけど、響としては幸せなことだなと思いました。

井口 だから、陰った表情をしていないんだね。

悠木 そうなんです。みんなと一緒に問題を解決しようとしている感じがします。装者六人のチームワークはうまくいっていますし、まだまだ命懸けではあるけれど充実感は大きいと思います。それこそ新婚で仕事もうまくいき、取引先ともWin-Winのような(笑)。

井口 あはは(笑)。でも、いろんなものを乗り越えてきたからこその充実感だよね。未来が明るい表情を見せられているのも、きっと響が背負ったものを片付けて、消化できたからなんだと思う。誰かの背中を押したり、手を引っ張ったりできる存在になって……本当にたくましく見えるなぁ。きっと響だったら、サンジェルマンたちともいつか手を取り合って明るいほうに導いてくれると信じています。

――改めてお互いに演じるキャラクターの魅力を挙げるとしたら?

井口 全部ですね!

悠木 嫁フィルターがすごい!

井口 挙げだしたらキリがないけど、真っ直ぐなところが一番の魅力だと思いますね。敵味方関係なくみんなと手を取りあおうとして、生きることを諦めないところがカッコいいです。

悠木 未来は……包容力です。響も誰かに手を差し伸べるタイプですし、包容力はあると思うんですけど、その響を抱きしめられるのは未来だけだと思うので。

井口 未来の愛を受け止めてくれるのも響だけだから。

悠木 最近ちょっと未来の愛が重いですよね?(笑)

井口 第1話で未来が誕生日までに課題を終わらせようって言ったシーンをみて、「絶対、誕生日を一緒に過ごすためですよ」っていう話をしたよね。

悠木 未来は記念日を大事にしないと怒るタイプだと思いました。

井口 だから、誕生日のために課題は何がなんでもって感じなんだ!

悠木 たぶん、未来の手帳にはいろんな記念日が書いてあって、ハートマークだらけだと思います(笑)。

――アフレコについても伺いたいと思いますが、TVシリーズとしては約2年ぶりですよね。感想はいかがでした?

悠木 未来とのアバンがあったからこそ、すんなり役に入れた気がします。ともすると響ってカッコよくなりすぎちゃうことがあって、その調整に苦労することがあるんです。でも今回は、響が一番普通の女の子になれる未来とのやりとりが冒頭にあったので、ヒーロー然とした一面と普通の女の子というコントラストを大きな苦労もなく掴むことができました。

井口 私もすんなり入っていくことができました。役者陣もお馴染みのメンバーですし、久しぶりのアフレコというよりは、やっと楽しいアフレコが始まったという気持ちでしたね。

――『AXZ』ではパヴァリア光明結社の三キャラクターが新たに登場し、役者陣も一段と豪華になりました。

井口 『シンフォギア』は特殊な収録がありますし、きっと新キャラクターを演じる三人は戸惑っていたと思うんです。でも、あおちゃんが「『シンフォギア』とはこういうものだ! ついてこい!」と背中で示してくれたので、頼もしかったんじゃないかなと思います。

悠木 そう言っていただけると嬉しいです。

井口 あおちゃんのお芝居は、新キャラクターの皆さんはもちろんとして、久しぶりに収録する私たちや視聴者の皆さんにとっての道標になったと思うよ。

悠木 ある話数のあとに(日高)里菜ちゃんと一緒に帰る機会があって、そのときに「第1話で三人が歌うところを見て楽しそうだと思いました」と言われたのが嬉しかったです。何せ『シンフォギア』はこちらとしてはちょっと大変な部活くらいの感覚なのに、「アフレコ現場で喉が枯れるほど歌わされるハードな作品」という噂が業界で一人歩きしていましたから(笑)。そうじゃない、楽しさをわかってほしいと思っていたので、好意的な反応をもらえたのは嬉しかったです。

井口 装者六人と新たに参加した三人の熱い相乗効果が楽しみだね。

悠木 120%のパワーを出し切れる役者さんしかいないので、これからますます熱くなっていくと思います。まさにスポーツです!

井口 「『シンフォギア』はスポーツ」、名言だね!

――また、『AXZ』からは歌録りの収録環境も変わったと聞きました。

悠木 そうなんです。これまで録音機材(キュー・ボックス)は二台しかなかったので、三人で録るときは一人が一台を使い、あとの二人はもう一台を一緒に使っていました。シーンによってはバラバラに録らなければならなかったんですけど、今回からは三台になって全員一斉に録れるようになったんです。二人が歌っているときに一人が「おらー!」と声を入れられるので、より臨場感が増しました。

井口 先日、制作スタッフさんたちが第4期、第5期のテーマを「『シンフォギア』を完成させること」だとおっしゃっていたんですね。今回、収録の環境が変わったというのは、あおちゃんたちに最大限の力を発揮してもらって、『シンフォギア』を完成させるための配慮なんだろうなと思いました。

悠木 少しでもいいものが作りたいという気持ちがスタッフさんにも役者陣にも共有されているのが素敵です。何もかもが出し惜しみなし! みんなが同じ方向を向いて突き進んでいる感じがします。

――では最後に、今後の注目ポイントを聞かせていただけますでしょうか。

井口 響と未来のラブラブ夫婦生活から始まった『AXZ』ですが、ここからは怒涛の、いつもの『シンフォギア』の超展開が待っていますので、戦ううちの旦那様のカッコよさを目に焼き付けていただきつつ、新キャラクターと響たちのかかわり方を楽しんでいただけたらなと思います。そして、ラジオもよろしくお願いします!

悠木 すごい! 強い! カッコいい! そんな展開が待っています。響と未来、「ひびみく」好きにはたまらない展開もあるので、「尊いオーラ」をぜひ堪能してください。ラジオにもそのうちお邪魔します!

【SPECIAL CORNER】

●シンフォギアを一言で表してください!

悠木:強い!

井口:悠木碧

●みんなの力を一つに束ねて「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」であいうえお作文を作ろう!

悠木 (せん):洗濯物が

井口 ():キラキラと


次回は8月4日(金)更新予定。果たしてどの二人が登場するのか、続きをお楽しみに!!