Specialスペシャル

戦姫絶唱シンフォギアAXZ スペシャルリレー対談 02

『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』のキャスト&スタッフ陣によるリレー対談を本ウェブサイト限定で公開!

第2回は、風鳴 弦十郎役の石川 英郎さんと緒川 慎次役の保志 総一朗さんが登場。装者たちを見守り、サポートしながら、時に戦場を駆け巡る最強の「大人」たちに、お二人は何を思うのでしょうか? 

人類守護の要は、この二人にあり!?

――今回は大人チームの対談です。『AXZ』までを演じてきて、どのような感想をお持ちになりましたか?

石川 弦十郎は元F.I.S.の三人が入ってきてから、戦うことを忘れてしまったのかなと(笑)。

保志 そういえば、最初はフィーネと戦っていましたよね?

石川 完全にフィーネを圧倒していましたよ。でも、最近はもう「説明リーダー」だよね。最初に何かを言って、間に藤尭か友里が解説して、それをまとめると(笑)。

保志 確かに(笑)。

石川 それで言ったら、緒川も変わったんじゃない? 『AXZ』では今のところ翼が音楽活動をする場面がないから、完全に諜報部員みたいな立ち位置になった。

保志 翼のマネージャーをしていた頃が懐かしいですね。そもそも、第1期が始まった頃はただのマネージャーだと思っていたので、それから考えるといつの間に忍者になったんだって思います(笑)。

石川 『G』で水面を走ってたじゃない? あの時に「こいつはちゃうな」と思って、『GX』で影縫いを使ったときに「この人は強い人なんだ」って確信した。

――緒川はシリーズごとにどんどんアクティブになっていった印象があります。

保志 第1期では工作活動が得意という設定こそありましたけど、やっぱりフィーネには太刀打ちできなかったですし、翼を支えることがメインという役割でした。そこから考えるとものすごい躍進だなと思います。

石川 逆に弦十郎は最初に大暴れしたから、どんどん暴れることがなくなってきて、ちょっと寂しいですね。今や最終兵器みたいな感じですけど、やっぱり戦いたい!

保志 セリフの分量自体は変わってないですよね?

石川 変わってないね。相変わらず難しいことをたくさん喋ってる(笑)。緒川もそんなに変わってないよね?

保志 そこまで変わってませんけど、名セリフみたいなものはもっと言いたいなって思いますね。それこそ(資料を見ながら)、第1期の「翼さんを、世界にひとりぼっちになんてさせないでください」とか「怖がりなだけです。本当に優しい人はほかにいますよ」みたいな、彼の内面を覗かせるようなセリフ。当時、すごくカッコいいなと思いました。

石川 今は解説で精一杯だもんね。これがまた、言いにくい言葉が多くてね(笑)。

保志 短い台詞でも難しいんですよ。

石川 僕ら二人は第1期からずっとアフレコ現場で席が隣同士なんです。だから、「台詞、ちゃんと言えた? 大丈夫だった?」なんて、お互いにチェックし合うことがよくあるんです。

――弦十郎は『G』で『英雄故事』を歌うシーンがありました。

石川 それ以来歌っていませんし、きっと懲りたんでしょうね。このキャラクターに歌わせちゃダメだって。

保志 そんなことはないと思いますよ!(笑) そもそも、なんで歌うことになったんですか?

石川 きっと上松(範康)さんか金子(彰史)さんが、石川があれだけ歌わせろっていうなら歌わせてやろうと思ったんじゃないですか? でも厳密に言うと、歌わせろとは言っていないんですよ。ギアを纏わせてくれって言ったんです。

保志 ちょっと違う方向性に解釈されてしまったんですね(笑)。

石川 でも、そのおかげでライブ(「シンフォギアライブ2013」)にも出演できたので、ありがたい限りでした。

――第1~3期で印象的だったエピソードを教えていただけますか?

石川 各シリーズともに第1話のライブシーンは印象深いですね。第1期で初めてライブの観客としてガヤに参加して、それ以来、毎回ライブに参加するのを楽しみにしていました。

保志 僕は第1期の第1話には参加していなかったんです。『G』で初めてライブのガヤに参加できたときは嬉しかったですね。

石川 あれを1話にやるのが、『シンフォギア』ならではみたいなところがあったから、ライブのなかった『AXZ』は少し寂しくもあり、かえって新鮮でもありという感じでした。

保志 確かに、一つの楽しみになっていましたね。

石川 あとは、またアフレコの話になっちゃいますが、各シリーズともに自分よりも上の世代の役者さんがシリーズのゲストとしていらっしゃるのが毎回楽しみでした。第1期だったら(高山)みなみさん、『G』だったら(井上)喜久子さん、『GX』だったら関(俊彦)さん。特に第1期は思い出深いんですよ。みなみさんがいらっしゃるときは必ずご飯に行っていましたから。「ヒデ、行くぞ」、「はい!」って。

保志 そういう関係性だったんですね。

石川 昔からお世話になっていて、逆らえないんです(笑)。でも、僕らより「大人」な人たちがいらっしゃるというのは、いつも心強いなと思いますね。

――保志さんはいかがですか?

保志 第2期の第1話は初めてライブのガヤに参加できたこともありますが、やっぱりマリアの登場シーンが衝撃的でしたね。「こんなに強そうな人が出てきて、これから一体どうなっちゃうんだろう」って。

石川 まさか、仲間になるとは思わなかったよね。

保志 僕、結構マリアが好きなんですよ。最初の頃の毅然とした振る舞いと、完全に馴染んでしまっている今のギャップがすごくいいなと思っていて。『AXZ』の第1話で翼にいじられるシーンなんかもかわいいですよね。

石川 真面目すぎてちょっと天然ボケの入ったキャラクターになったよね。

――石川さんはお気に入りのキャラクターはいるんですか?

石川 女性キャラクターはみんなかわいいから選べないです。

保志 それぞれによさがありますからね。

石川 ……じゃあ一応、喜久子さんにしておこうかな。

保志 「じゃあ一応」ってなんですか(笑)。

石川 喜久子さんとみなみさんです。

保志 なんで先輩方に気を遣ってるんですか!(笑)

――弦十郎、緒川と装者六人の関係性についてはどのように捉えていますか?

石川 六人から見た弦十郎はそれぞれ違っているのかなと思います。響にとっては師匠であり、翼にとっては叔父さんという側面があって、クリスにとっては保護者的な立場でもあります。きっとマリアや調、切歌から見た弦十郎も違っているのかなと。それが『AXZ』になって、全員の保護者になったような印象があります。

保志 緒川でいうと、やっぱり翼との関係は特別だなと思います。第1期では完全にマネージャーでしたし、公私両面にわたって支えているところがありましたから。翼が成長したことで、今はもう緒川の手を離れていったような感じですね。翼のことは遠くから見守って、むしろ今はほかの子たちの面倒を見ているような印象があります。

石川 『AXZ』のオープニングでは、マリアのトレーニングに付き合ってるよね。

保志 ボクシングのトレーナーみたいなことをしていますね(笑)。

石川 きっと見えないところで、みんなにやってるんだろうね。

保志 本編では描かれていませんけど、もしかしたら緒川にしても弦十郎にしてもそれぞれに稽古をつけているのかもしれないですね。

石川 そういう意味では、二人とも「かなり強い人」という認識は六人の間で一致してるんじゃないかな。

――特に弦十郎には人類最強との噂がありますからね。

保志 どうしたらそんなに強くなれたのか気になりますよね(笑)。

石川 弦十郎は「想いの人」だから。「想えば、なんでも叶う」という生き方なんですよ。だから彼の武術も、映画を見て再現できると思ったら再現できてしまう。自分が最強だと思えば、最強になれる人なんじゃないかなと思います。

――では、現在第5話まで放送されている『AXZ』についての感想はいかがですか?

石川 個人的には三木(眞一郎)さんが現場に来てくれたことが嬉しかったですね。みなみさんがライブ活動をしていた頃に、そのお手伝いをしていたことがあって。そこで彼と知り合って以来、長い付き合いがあるんです。最近も「ここにみなみさんがいたら面白いよね」なんて話をしていました。

保志 僕はもう完全に装者の皆さんを見守る感じで眺めていますね。ここまで来たら、もう好き放題やらかしてくださいと。装者たちが歌い、戦い、暴れるのが『シンフォギア』の一番の魅力だと思いますし、『AXZ』もここまで全力全開なので、現場にいながらも俯瞰で見るような感じで楽しませていただいています。

石川 遊び心のあるセリフも相変わらず面白いしね。

保志 セリフ一つとっても、作り手の皆さんが楽しんでいるんだろうなというのが僕らにも伝わってきますよね。

石川 あと面白いのは、カリオストロが出てきたことで、実は装者たちって男臭い戦い方をしているんだなと気付かされたことですね。蒼井翔太君が「あ~ん」って言ってる中で、響たちは「おりゃあああ」って叫んでいて。

保志 女性陣のほうが男臭さがありますよね。

石川 そこが面白いですし、改めて彼女たちの「熱さ」というものが『シンフォギア』の魅力に繋がっているんだなと思わされました。

――緒川でいうと、第1話の冒頭で凧に乗っていたシーンが強烈でした。

保志 凧で響とクリスを運んで、さらに飛び降りて普通に戦っていましたからね。さりげなく技も使っていて、序盤最大の見せ場だったかなと思います。

石川 スーツで凧ってシュールだったよね。しかも、「忍」の文字。

保志 まったく忍んでいませんでしたからね(笑)。

石川 僕らの世代にしかわからないかもしれないけど、『仮面の忍者 赤影』の白影みたいだったなって。「赤影殿ー!」って凧に乗ってやって来るんですよ。

保志 そういった懐かしい特撮や映画が好きな人にはたまらない要素が随所に盛り込まれているのも、『シンフォギア』の魅力ですよね。本能的に面白いと感じられる熱さや懐かしい気持ちにさせてくれる展開があって、言葉や設定の難しさはありますけど、すんなり入り込むことができます。

――今後の弦十郎と緒川の見どころはどんなところになるでしょうか?

石川 この二人には、装者たちに影響を与えるような見せ場が待っています。しかも、わりと早くにやってくるかなと。

保志 意外とすぐでしたね。緒川もここと絡むのかという展開があって。彼女に大きな影響を与えることになるんじゃないかなと思います。

石川 『AXZ』の最大の見せ場になるだろうね。

保志 いや、もしかしたらまだ録っていないところで何かあるかもしれないですよ。

石川 戦えるなら戦いたい!

保志 ははは(笑)。緒川さんは、さりげない形で装者の皆さんを支えられたらそれで十分です。視聴者の皆さんにも、描かれていないところで影ながら活躍していると思って見ていただきたいですね。

――装者たちの戦いもますます激化していきます。

石川 敵が強ければ強いほど響たちも強くなっていきますが、毎シリーズそれを超える強敵が出てくるんです。今回もまた一筋縄ではいかない敵ですし、装者たちがどんなふうに強くなっていくのか僕たちも楽しみにしています。

保志 敵もさらに強くなっていますけど、意外と安心して見ていられるんですよね。それは、彼女たちがしっかり自分に向き合って、大人が手を差し伸べなくても強くなれるからだと思うんです。きっかけは大人が与えるかもしれないけれど、最後にはちゃんと自分たちで問題を解決する。今回もきっと、それぞれ自分なりの答えを見つけられるんじゃないかなと思います。

石川 あとは装者同士の掛け合いにも期待していただきたいですね。緒川の話もそうですけど、今まで交わらなかったところが交わるのが『AXZ』の魅力の一つだと思うので。

保志 現時点でまだ収録していない話数もあるので、僕らもドキドキしますよね。

石川 台本をもらったタイミングで先の展開を知るからね。本当に皆さんより、ちょっと早いぐらいなんです。皆さんと一緒に今後の展開を楽しみたいと思います。

【SPECIAL CORNER】

●シンフォギアを一言で表してください!

石川:燃え

保志:こぶし

●みんなの力を一つに束ねて「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」であいうえお作文を作ろう!

石川 (ぜっ):絶好調で

保志 (しょう):しょうもない


次回は8月18日(金)更新予定。果たしてどの二人が登場するのか、続きをお楽しみに!!