Keywords用語解説

LiNKER

#01

かつて、二課技術主任であった櫻井 了子(フィーネ)が開発した
聖遺物の力と人体を繋ぐための制御薬。

シンフォギアの装者たりえない常人であっても、
ある程度の資質(適合係数)さえあれば、
その「ある程度」を無理矢理引き上げることで、適合者へと即席させる効果がある。

当然、資質の引き上げ幅が大きいほど人体への負荷も大きく、
被験者は通常、ショック症状に見舞われ昏倒、
適合者を生み出す以前に死者や廃人を大量生産するという、
危険なまでに激しい薬理作用を示す。

そのためLiNKERには、
効果の制限時間や体内洗浄方法が用意されているのだが、
これらの技術は、櫻井 了子によって横流しされたLiNKERのサンプルや、
被験者である天羽 奏の観測データを基にして、
F.I.S.所属の大規模な生化学班によって研究開発されたものである。

その後、F.I.S.の生化学班は、
ウェル博士を中心にさらなるLiNKERの改良を進め、
「あなたに優しい」をメインテーマに、
より負荷の小さいLiNKERや、より安全な体内洗浄方法の確立を目指して今日に至る。

交戦中に落命した天羽 奏の他、
マリア・カデンツァヴナ・イヴ、月読 調と暁 切歌は、
シンフォギアを運用するにあたりLiNKERの補助が必要であり、
LiNKERを抜いて最低限の適合係数に到達しないままの運用は、
装者の肉体に直接バックファイアとなって襲い掛かってくる。

そのバックファイアは適合係数が低くなるほど、
そして、シンフォギアの出力を上昇させるほど増大するため、
最悪の場合、装者自身がシンフォギアに殺されてしまう危険性も孕んでいる。

現在、第二種適合者であるマリア、調、切歌は、
殉職したかつてのガングニール装者、天羽 奏の遺した「model_K」を使用しているが、
F.I.S.の生化学者、
ウェル博士による改良が施される前の旧型であるため、
身体への負荷も大きく、効果時間も不安定である。

新たにLiNKERを開発できる異能の科学者は存在せず、
model_Kもまた、
訓練と実戦の中に少しずつ消費されていくばかりの状況となっている。

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