Keywords用語解説

ティキ像

#02

琥珀色の結晶体に封じられている少女人形。

数百年前。
海中深く沈み、休眠状態となっていたティキ像であったが、
前大戦期、ドイツ海軍のUボートによって発見され、回収に至る。

当時の調査によって、
先端技術とは異なる技術の産物である「聖遺物」であると断定されるが、
その運用方法の解明には至らず、保管されるに留まっていた。

戦後、亡命将校らと共にバルベルデ共和国に流れつき、現在に至る。

#03

「アンティキティラの歯車」によって休眠状態より再起動を果たしたティキは、
直接的な攻撃力を持たないものの惑星の運行を観測し、
星図と記録するオートスコアラーとして稼働。

パヴァリア光明結社の計画遂行のため、サンジェルマンらと行動を共にする。

恋に恋するショート寸前の乙女思考回路の持ち主。
燃えるような恋をすることで、いつか人形を超えたいと夢見ている。

そのためか、
現代に目覚めてからは少女漫画に夢中である。

#10

オートスコアラーであるティキの役割は、
記録された星図情報から、
儀式に定められた座相で天地のオリオン座が照応するタイミングを測る事。

そして――
神いずる門から得られる膨大なエネルギーに
自身が備える恋乙女の概念を付与させることで、
アダムに対して盲目的に動く、神に匹敵する兵器と至る事である。

散見される言動が示すように、
ティキが語る言葉はどこまでも悪であるが、当人は悪意を自覚していない。

善でも悪でもなく、ティキそのものはただ「蒙昧」。

例えばそれは、さしたる理由や裏付けもなく、
流されるままに中学生時代の立花 響を傷つけた、あの空気感。

確固たる首謀者・扇動者では決してなく、
教室に、仲間内に、どこにでもある輪郭のぼやけた「人形(ヒトノカタチ)」。

中庸であると、臆面もなく言い切れる人々が隠し持つ無自覚な刃。英雄殺し。

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